礼文島

いわゆる「北方四島」を除くと、有人では日本最北の島。
夏でも涼しい北の島は意外にも「花の王国」であった。
しかも、最高地点が400m台であるにも関わらず、本州では標高1500m以上
でしか見られない高山植物が平地で見られる不思議な島である。
厳しく長い冬が明けると花々が競って咲き始め、島全体が花畑となる。
その時期は6月から7月。礼文島の短くも華々しい夏である。
余談ではあるが、シーズン中は観光客もどっとおしよせる島。しかし、
観光バスで回るだけだとおそらく礼文島の半分も堪能出来ないだろう。
どうせ行くならトレッキング装備で徒歩回りがお勧め。

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■スコトン岬
 礼文島最北端。北海道の宗谷岬の方が微差で北なので、残念ながら
 日本最北ではない。最果て感タップリな所。
 沖に見える島はトド島(無人)。その先はロシア。

■ゴロタ岬近辺
 撮影した日も海から10m以上の風が吹き付ける。まだ冬から明けた
 ばかりで所々枯草が残る。
■稲穂岬
 遊歩道からちょっと脇道にそれて海岸沿いの岩場を歩く。
■稲穂岬上
 高い所でせいぜい400mくらいだから遊歩道なんてラクチン!なんて
 思ってたらなんのなんの。急斜面上り下り連続の道は、その辺の山より
 よっぽどきついかも知れない。
■澄海岬近辺
 ビロード状の斜面と波に洗われて切り立った崖。
■礼文8時間コース・アナマ岩近く
 剥き出しの地層がなんとなくスケール感をおかしくする。
■礼文滝
 歩くと結構な距離である礼文滝だが、海から船で
■礼文滝コース
 穏やかな斜面が続く渓谷。実は下記の「レブンウスユキソウ群生地」より
 遥かに多くのレブンウスユキソウが咲く場所であるが、山道でもあるため
 観光客がら目を逸らさせるにはちょうどいいであろう。
■レブンウスユキソウ群生地付近
 未舗装ながら乗用車の通行が可能な礼文林道沿いの場所。
 見晴らしがよく、天気がよければ隣の利尻島まで見渡せる。
■地蔵岩
 観光パンフによく載っている地蔵岩の「裏側」にあたる。
■桃台猫台近辺
 礼文島西岸の奇岩群の中で最たるものと言える桃岩、猫岩の観光客用
 ビューポイント。
 右端の岩が「猫岩」。猫が座っているように見えるらしい。
■桃 岩(桃台猫台から)
 この方向からだと確かに桃。
■桃 岩
 崩れた面をよく見ると、何層にも地層が重なった状態が見える。
 桃というよりタマネギと言った方が近いかも知れない。
■桃岩遊歩道
 桃岩裏手の山側を通る遊歩道から桃岩方向。
 赤い屋根の建物は「桃岩ユースホステル」。実は右手の崖から
 大岩が寸前まで落っこちてきており、この年は営業を断念していた。
■礼文の花・ある斜面
 島は全体が「かんらん石」で構成されている。この地質を持つ島や山は
 特殊な植物相を育む事で知られ、この小さな礼文島にも約300種の高山
 植物が生息、ここでしか見られない固有種も多い事で知られている。
■礼文の花・チシマフウロ
 北海道や北東北の山で見られるフウロソウの仲間
■礼文の花・レブンアツモリソウ
 世界的に希少なアツモリソウの仲間。礼文島の気候と特殊な地質が
 生み出した奇跡的な花。
 6月初旬あたりで10日程しか咲かないその花は繊細な美しさを見せる。
 すでに礼文島では数種の希少植物の絶滅が確認されているが、
 その原因の大半が人による「盗掘」であることを忘れてはならないだろう。
■礼文の花・ミヤマオダマキ
 これは本州の高山あたりでもみられる花だが、礼文島では街中の
 人家の軒先にまで生えており、6月にはそれらが一斉に咲き乱れる。
 岩場の花は株が小さくて可憐だが、街中のは株が大きく、雑草の
 ようになっている。
■礼文の花・レブンウスユキソウ
 普通は標高2000mくらいの所に行かないと見れないウスユキソウの仲間。
 ちなみに歌で有名な「エーデルワイス」はヨーロッパの高山に生息する
 ウスユキソウの仲間の事。
■礼文の花・レブンハナシノブ
 鮮やかな青紫色をした花。
 写真ではなかなか表現が難しい色なので、本物に巡り合う機会あらば是非
 見てもらいたい花の一つ。
■礼文の花・レブンキンバイソウ
 キンバイソウの仲間。蛍光色に近い黄色の花で、雨の日などのように
 回りが暗い時は本当に輝いてみえる。