地球深部探査船ちきゅう
 


 昔、ロボットアニメとかでは、よく味方の「XX研究所」とか「XX基地」とか
 ありましたが、西暦2005年に至ってついにそのホンモノが完成(笑)。
 
 海底から地底を下へ掘り進み、到達したところのサンプルを採取から
 解析を進めるための科学調査船です。今だ人類未踏の「マントル部」が
 目下の目標(2007年に最初の掘削予定)。ガンガレ!

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 一般公開のために2005年9月10日に横浜は大黒埠頭にやって
 きた「ちきゅう」。
 全長210m、総トン数57,100トンはこの種の船では文句無し
 現在世界最大。
 ヘリポートデッキ
 上部のほとんどを掘削マシーン関係で占められているせいか
 ヘリポートがこんなところに・・・とは言ってもこの船が初めてと
 言うわけではない。
 実際、直下のブリッジの窓から見ても思ったほど気にならなかった。
 乗員個室
 150人の乗組員には全員個室。ビジネスホテルの一般的な
 シングルルームと言った趣。ところで青いバケツってやっぱり
 アレ用だろうか・・・・。
 船内は掘削したサンプルを色々な方法で解析する装備が一杯。
 正しく移動研究所なんである。
 コレは見慣れた方にはお馴染みのCTスキャンですが、人間に
 使うものではなくて、採掘した土壌サンプル用。
 顕微鏡
 微生物はデリケートに扱いましょう。
 この船はまだ稼動してないのでこの船が採取したものではないが、
 掘削して取ってくるサンプルはこんな感じらしい。
 操船ブリッジ。今回の一般公開は思いのほか人多かった。
 向かって奥ではTV局が取材中。
 この船の操船システムの最大の特徴、「船位保持システム」。
 全方向に回転する6つのスクリューがカーナビでお馴染みの
 GPSと連動したコンピュータシステムによって操作され、船を
 海上でも常に同じ場所に留める。
 シンボルともいうべき掘削用やぐら。
 やぐら部だけで20階建てビルを遥かにしのぐ高さ。
 やぐらの直下。真中の穴から地中へ向かってGO。
 掘削用のパイプ類を運ぶ装置。
 長いパイプを吊り上げる大型のデッキクレーン。
 左右に2基づつ計4基。
 地中に潜っていくパイプ群。
 噴出防止装置。
 掘ってると時たま石油とか天然ガス層に当たってしまうことも。
 そういう不意の「噴出」から掘削装置を守る装置。
 石油みつかったらどうするんだろう?
 やぐらから海底までを繋ぐ「ライザーパイプ」。
 とりあえず水深2,500m分らしい。
 広い埠頭にやぐらの長い影が伸びる。
 今回の一般公開港は横浜ベイブリッジのすぐそば。
 従って橋の展望施設「スカイウォーク」が最良の撮影ポイントに。
 順光、晴天、高さと文句無し・・・・だけど上をトラックとか通ると揺れるー。
 晴天じゃなかったら手ぶれ防止機構無しで望遠は辛かったろう。


2005/9/10横浜港

 ちょうど入港してきた客船にっぽん丸。
 ちきゅうの後ろに接岸中の自動車運搬船。
 新しいのが出てくるにつれ、だんだん船離れしたデザインになっていくような。
 瑞穂埠頭に接岸中の米海軍ミサイル追跡船オブザベーションアイランド。
 飛行中の弾道ミサイル監視が主な目的、テポドン関連でたまにニュース
 にも出てきますね。
 港内遊覧船のロイヤルウィング。
 元瀬戸内海航路の客船くれない丸。
 スカイウォークから横浜火力発電所周辺。